記事提供:ペット日和
アメリカ・カリフォルニア州に暮らすジェニーンさんという女性は、昨年の12月に一人のホームレスの男性と出会いました。
その男性は腕に1匹の犬を抱きかかえており、悲しそうな顔でその犬を見つめていました。
そして、ジェニーンさんはそんな彼の姿に心を痛め、勇気を出して彼に話しかけたそうです。
すると、その後彼女は男性からある悲しい事実を知らされることとなります。
クリフォードさん
クリフォードと名乗るその男性は、過去には牧場で働いたり、自動車の修理工場を営んだりと充実した暮らしを送っていました。しかし、彼はある時心臓の病気を患い、その手術の後遺症によって働くことが出来ない体になってしまったのです。
そして、働く場所が無くなった彼は次第に貯金や家も失い、気が付くとホームレスになっていました。
しかし、彼を襲った悲劇はそれだけではありません。
なんと、彼は昨年癌を患い、医者によって余命が長くはないことを告げられていたのです。
ジェニーンさんに出会ったとき、彼の命のタイムリミットは既に数週間先まで迫っていました。
たった一つの願い
クリフォードさんの話を聞いたジェニーンさんは、彼のあまりにも悲惨な運命を知り言葉を失いました。
そして、彼女は「助けてあげたい」という一心で、自分にできることはないかとクリフォードさんに尋ねてみたのです。
すると、クリフォードさんはジェニーンさんを信頼し、こうお願いをしました。
「私の愛犬に素敵な家族を見つけてあげて下さい。これまで私を守ってくれたこの子には、どうしても幸せになってもらいたいんです。」
私が救って見せる
クリフォードさんの切実な願いを聞いたジェニーンさんは、その後「GoFundMe」というクラウドファンディングのサイトで募金ページを立ち上げ、クリフォードさんと彼の愛犬「ベイビー」を救うために動き出しました。
すると、その後彼らを救いたいという支援者が続々と現れ、一か月間で約26000ドル(約295万円)もの募金が集まったそうです。
その後・・・
集まった募金のおかげでクリフォードさんは路上を離れ、モーテルに移り住むことができたそうです。
現在も、彼は多くの人に支えられながら癌と闘っています。
また、クリフォードさんの愛犬のベイビーはその後里親が見つかり、今は新たなお家で幸せな暮らしを送っています。
「愛犬に幸せになってもらいたい」というクリフォードさんの願いは、ジェニーンさんによって無事にかなえられたようです。
「クリフォードさんの願いは無事に叶えることが出来ましたが、私はこれからも支援者を募りながら彼らを支えていきたいと考えています。私たちが考えるハッピーエンドは、もうすぐそばにあるはずです。」
ジェニーンさんはこう話し、これからも募金活動を通じて彼らを支えることを誓っています。
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