記事提供:mofmo
アリゾナ州にあるアニマルシェルターは人工哺乳が必要な子猫を収容したものの、スタッフの手が足りずに困っていました。そこでシェルターはある斬新なアイデアを試みることに。それは、アルツハイマー患者専門の介護施設のご老人達に子猫達のお世話をしてもらうというもの。はたしてうまくいったのでしょうか?
お年寄りが子猫の人口哺乳のお手伝い
介護施設に子猫がやって来た
アリゾナ州のピマ・アニマケアセンターではスタッフの手が足りず乳飲み子の子猫のお世話に困っていました。
そこで思いついたのが同じピマ郡にあるアルツハイマー患者専門の介護施設、
カタリナ・スプリング・メモリー・ケアのお年寄の手を借りることでした。
無謀かに思えた試み
「もちろん、お年寄りに24時間お世話が必要な子猫のお世話をしてもらうことなど、
無謀だと言った方もいらっしゃいました」
カタリナ・スプリングの代表シャロン・マーサーさんはそう語ります。
認知症患者にもできることはたくさんある
認知症を患うお年寄り達もかつては子育てをしてきた経験者。
助けを必要とする動物達を思いやり、愛を与えるその情熱はまだまだ現役なのです。
このプログラムの考案者は?
認知症の患者に子猫のお世話をしてもらうプログラムを立ち上げたのは、社会福祉局の局長を務めるレベッカ・ハミルトンさん。
レベッカさんは自身もシェルターの猫の預かりボランティアをしており、普段から猫達のお世話をすることは、人生に楽しみや喜びを運んでくれると気付いていました。
そしてきっと子猫達はお年寄りにも同じように、楽しみや喜びを与えてくれるのではないかと思い実行に移したのです。
初の試みは成功
その試みはお年寄りに2匹の乳飲み子の子猫「タートル」と「ピーチズ」のお世話をお願いすることから始まりました。
お年寄り達もかわいい子猫を人工哺乳しながら、大切に大切にお世話をしてくれました。
その結果、子猫達はあっという間に体重が2倍に増えたのだそう。
そして子猫のみならずお年寄り達の精神状態にも変化が見られ、以前よりも症状に改善が見られたとのこと。
お年寄り達の愛情で、子猫もどんどん大きくなっていったようですね♪
子猫の可愛い姿にお爺さんも思わずにっこり♪
「患者さん達それぞれの持つ症状を少しでも和らげたいというのが私共の願いですが、
子猫達はそのチャンスを私達に与えてくれました」
とカタリナ・スプリングの代表のシャロンさん。
とてもいい笑顔のお婆ちゃん。
この表情から、いい影響が出ていることが分かりますね。
新しい挑戦の成功と同時に、もっと解決への第一歩になりました。
お婆ちゃんに抱っこされながら、子猫は一生懸命にミルクを飲んでいます♪
子猫にもお年寄りにもやさしいプログラム
お年寄り達は子猫達を哺乳瓶で育てるということに、楽しみや喜びを感じてくれているようで、
子猫達のおかげでお年寄り同士の交流も広がったのだそうです。
かわいい子猫を抱っこすることは、認知症を抱えるご老人達にはとても絶大な癒し効果があるんですね。
そして子猫ちゃん達も、抱きしめてくれる手があることに、とても感謝をしているでしょう。
いかがでしたか?
小さな命を助け、認知症を患うお年寄りの心のケアもできるこのプログラム。
是非、我が国にも浸透して欲しいですね。
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