記事提供:mofmo
ピットブルのレオは飼い主のティナさんと共に米カリフォルニア州ランチョ・クカモンガに暮していました。そんなレオには大好きな習慣がありました。それは宅配便ドライバーさんに挨拶をしに行くこと。しかしそんな楽しい日々が1年ほど続いた頃、ある出来事が起こったのです。
宅配ドライバーさんが大好きなワンコ
今日も張り切ってご挨拶だワン!
宅配便ドライバーのケイティ・ニューハウザーさんがマンションに配達に行くたびにピットブルのレオが大歓迎してくれます。
「私のトラックの音が聞こえると大興奮で2階から降りて会いに来てくれるの。なんでかわからないけど、レオに好かれちゃっていつもペロペロされるのよね」とケイティさん。
ケイティさんはなぜレオに好かれているのかわからないと話していますが、ワンコって犬好きな人とそうでない人を嗅ぎ分ける能力があると思いませんか?
犬好きの人には満面の笑顔で近づいて行き、そうでない人には吠えかかって、ますます犬嫌いへと追い込むなんてこともよく耳にします。
ボクが配達手伝うワン!
ケイティさんへの挨拶を終えると、レオは宅配トラックに乗り込み一緒に配達に行こうとせがみます。
「運転席に座ってにおいを嗅ぐのよ。帰らなきゃいけないのにトラックを降りようとしないの」とケイティさん。
もちろんお仕事中ですから、レオを一緒に連れて行くわけにはいきません。
しかし、こんな風に座って首をかしげている姿を見せられると、ハートを鷲掴みされちゃいますね。
なんとも微笑ましい光景です。
よほど宅配トラックがお気入りなのでしょうか?
お客さんとの距離は犬が縮めてくれる
ケイティさんと飼い主のティナさんはレオを撫でている時に知り合いました。
「ティナがレオの散歩をしている時に私が立ち止まって彼を撫でたの。それから彼女と話しをするようになったのよ。私がお客さんと知り合いになるきっかけは犬なの」とケイティさん。
レオとケイティさんの触れ合いは、出会ってから1年ほど続いたのだそう。
ケイティさんが到着すると、レオが一目散に駆け付けてキスとハグの嵐だったのだとか。
とっても心温まる交流でしたが、そんな矢先、ある出来事が起きようとしていました。
突然の訃報
「休暇を終えてレオのところに配達に行ったの。するとティナの息子のキャノンが家具を運び出してたの。ここの管理人がピットブルのレオに辛くあたってたのは知ってたから引っ越すのかなぁと思って」とケイティさん。
気になったケイティさんはティナさんに電話をしましたが、何度かけても留守番電話。そこでティナさんのFacebookをチェックしたところ、ティナさんが亡くなったことがわかったのです。
ティナさんの身に一体なにが起こったのかは定かではありませんが、まだまだこれからだったであろう彼女が亡くなってしまったとはあまりにも驚きです。
そして一緒に暮していたであろう息子さんも引っ越しとは、一体何がどうなっているのかさっぱりわかりません。
息子さんはどこへ?レオはどうなるの?ティナさんとレオはもう会えないの?
色々な疑問が頭をよぎります。
レオ、一緒に暮そう!
ケイティさんはキャノンさんが海兵隊に入隊するため近々訓練へ旅立つことを知っていました。そこでキャノンさんに連絡を取りレオの今後について話し合いました。
「行き場を失ったレオをシェルター送りにしたくなかったの。だからキャノンが訓練を終えてレオを迎えに来れるまで預かることにしたの」とケイティさん。
母親が愛して止まなかった愛犬レオ。
しかし訓練先にレオを連れて行けるはずもなく、キャノンさんも苦悩していたと思います。
そんな矢先に、ケイティさんからのありがたい助け舟。
キャノンさんもとても喜んだことでしょうね。
これでひとまず安心して、訓練に打ち込めそうです。
いつもと違う展開にちょっぴり困惑するも…
ケイティさんはいつもの宅配トラックでは無く自家用車でレオを迎えに行きましたが、それでもレオはすぐにケイティさんだと気がつきました。そして自ら車に乗り込みドライブへと出かけたのです。
レオはケイティさんの宅配トラックと制服姿で彼女を認識していたのかと思いましたが、どうやらそうではなかったようですね。
ただ、いつもならドライブはNGなのに今回はドライブOK。
いつもと違う展開にちょぴり困惑した様子だったのだそう。
新しい生活
ケイティさんのお宅には3匹の先住犬がいたため、注意深く一匹ずつお見合いを試みました。
「それぞれにおいを嗅ぎ始めて、すぐに裏庭でかけっこを始めたの。全員気が合って良かったわ」とケイティさん。
3匹で団子になってリラックスするワンコ達。
この写真で見る限りすっかりケイティさん一家に馴染んでいるように見えますが、長年愛するティナさんと暮らして来たレオ。
彼の傷ついた心はそう簡単に癒されるものではなかったようです。
ママ、会いたいよ!
レオはティナさんのことが恋しくて時々悲しい声で泣くのです。
「特に夜はよく泣くの。そんな姿を見ると悲しくてたまらなくなるわ」とケイティさん。
あんなに元気いっぱいだったレオの落ち込んだ姿。
彼にとってティナさんの存在はかけがえのないものだったことでしょう。
忘れなくたっていいんです。
思う存分泣いて、いつの日にか立ち直ってくれればいいんです。
もしあの時出会っていなかったら…
「レオは今まで出会った中でも一番と言えるほど優しい子よ。彼は大きくてちょっといかつく見えるかもしれないけど、彼の目を見ればこの子がどれほど優しい子かってわかるはずよ」とケイティさん。
飼い主さんとの別れはとても悲しい出来事でしたが、今思えばケイティさんとの出会いは運命だったのかもしれません。
もしケイティさんと仲良くしてなければ、今頃レオはシェルターで寂しい日々を送り、運が悪ければ殺処分されていた可能性だってあるのです。
新しい家族の元でゆっくりと心の傷を癒しながら幸せに、そして仲良く暮らして行って欲しいですね。
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